歴史の小部屋
巴御前
ともえごぜん
迷うなら、動きなさい。動いて身体が感じたことが、あとから頭に伝わって考えになるのです。わたしにとって向かい風は、自分が前に進んでいる証拠であって、さらに進めの合図です。
キーワード
風 / 勢い / 突破
読み方のヒント
このカードを引いたときは、考えるよりもまえに、身体がすでに向かっている方向を見つめてみましょう。 迷いがあるとき、準備が整ってから動こうとすると、かえって風向きを見失うことがあります。いろんなことを先回りして考えられる人ほど、気づけばそうやって動けなくなっていたりする。けれど一歩踏み出してしまえば、足元の感触や、向かい風の強さが、今の自分に必要なことを教えてくれます。 今吹いている風を感じたなら、少しだけその流れに乗ってみて。風向き次第では、急に霧が晴れることもあるのですから。
巴御前ってどんな人?
巴御前は、『平家物語』に登場する女武者です。木曽義仲に仕えた女性として知られ、美しさと武勇をあわせ持つ人物として描かれています。『平家物語』では、巴は強い弓を引き、馬にもよく乗り、一人で千人に向かうほどの武者であったと語られます。 義仲が敗れゆく最後の場面で、巴はともに討ち死にしようとします。しかし義仲に落ち延びるよう命じられ、最後に敵の武者を討ったあと、東国へ去ったとされています。 その後の巴については、さまざまな伝承があります。はっきりした史実というより、物語の中で長く語り継がれてきた存在です。 巴御前は、ただ勇ましいだけの女性ではありません。風を切るように進む勢いと、去るべきときに去る潔さをあわせ持つ人として、今も記憶されています。
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