歴史の小部屋
磐之姫
いわのひめ
災いは転じて福となり、愛は転じて憎しみとなる。一度転じたものが、再び転じれば、元に戻るのでしょうか?それとも別のなにかが芽生えるのでしょうか?とにかくひとつ言えるのは、わたしはただ、全身で愛していたということだけ。
キーワード
愛と憎 / 裏表 / 矛盾
読み方のヒント
このカードを引いたとき、見つめてみたいのは、狭間で揺れている感情です。好きだからこそ苦しい、大切だからこそ怒りが収まらない、近づきたいから遠ざけたくなる。 矛盾して見える感情の中にも、本心は宿ります。乱れた感情の裏側を見つめてみると、もうひとつの気持ちに気づくことができるかもしれません。
磐之姫ってどんな人?
磐之姫は、仁徳天皇の皇后として伝えられる女性です。葛城襲津彦の娘で、履中天皇・反正天皇・允恭天皇らの母とされています。 記紀では、仁徳天皇の女性関係に強く怒り、嫉妬深い皇后として描かれています。有名なのは、磐之姫が熊野へ出かけている間に、仁徳天皇が八田皇女を宮中に入れたという物語です。それを知った磐之姫は、宮へ戻ることをやめ、山城の筒城宮へ移ったと伝えられます。 この話は、長く「嫉妬」の物語として読まれてきました。けれど、そこには愛だけでなく、皇后としての誇りや、これ以上は受け入れないという境界線もあったのかもしれません。
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